皆さま、こんにちは。
今月のスタッフブログはまごころクリニックの同行看護師が担当します。
私たち同行看護師のスタッフ全員、以前は病院で仕事をしており、病院の医療しか知りませんでした。その中で、退院し自宅に戻った患者さんがどのように過ごしているのかを知りたいという気持ちが強く、訪問診療に携わることになりました。
今回は簡単ではありますが、同行看護師の仕事・役割についてお話しさせていただきます。
まずは『訪問診療の同行業務』と『その他の業務』に分けられます。
訪問診療では医師に同行し、患者さんのバイタルの測定や採血、尿カテーテルや胃瘻の交換などの診療の補助や処置などを行います。また、ご家族からの相談に応じ、看護師の視点で療養上のアドバイスをします。さらに自宅療養を継続していく上で欠かせないのが、訪問看護師やケアマネージャー、ヘルパーなどの他事業所のスタッフさんとの連携です。ご自宅に置いてある連絡ノートや電話で情報共有を図るなど、事業所を越えて患者さんを支えているスタッフとのコミュニケーションがとても大切になってきます。
医師は医学的な視点で患者さんを診察していきますが、同行看護師は訪問時以外の情報を入手し診療に役立てられるよう、患者さんの生活により近い視点で周囲と連携しながら療養環境を整備していきます。
当院では「居宅療養管理指導書」を用い、健康管理のアドバイスや日常生活上の留意点などを書面でご家族へお渡しし、月末には担当ケアマネや施設責任者へも郵送をしています。
『その他の業務』では、訪問診療スケジュールの確認や調整、物品の手配、患者さんやご家族との電話対応等があります。当院ではケースワーカーの代わりに、同行看護師が新規患者さんの受け入れ調整やIC(訪問診療導入前のご家族への説明)を行い、必要に応じて退院調整会議へも参加いたします。病院から退院し自宅へ戻る際に安心して療養できるよう各種サービスの調整をすることも重要な業務の一つです。
また、余談ではありますが、私たち同行看護師は運転に関しても常に注意を払っています。訪問診療のドライバーの役目も兼ねており、毎日お約束した時間にご自宅に着けるよう日々裏道を探ったりスタッフ同士で情報交換を行ったりし、道路情報にとても詳しくなりました。
同行看護師という職種は、まだ認知度も低く経験者も少ないと思います。私たちも初めの頃は、医師と一緒にご自宅を訪問して自分が何をすればよいか分からず、どう対応すれば良いかもわかりませんでした。医師や患者さんを共に支えるスタッフ、他事業所の方々から少しずつ学ばせていただいて今に至っています。
当院には医師だけでなく訪問看護師や訪問リハビリ等、在宅の知識・経験の豊富なスタッフがいます。そういったスタッフがいることで安心して業務に従事することができています。
今後も患者さんがご自宅で安心して療養生活が送れるよう、より広い視野で在宅療養をサポートできるよう日々研鑽してまいりたいと思っていますので、よろしくお願い致します。
四街道まごころクリニック
同行看護師 鈴木
同行看護主任 湊 (金曜日, 24 6月 2022 18:39)
むぎ様
コメントありがとうございます。
他の看護師ではどうかわかりませんが、私が意識している点をいくつかお知らせいたします。
訪問診療に同行する場合に注意している点は、
よそのお宅にお邪魔している意識をしっかり持つということです。
・まずはしっかりご挨拶をすること、相手に聞き取りやすいようにはきはきと話すこと
・靴をそろえて上がること(クリニックの品位を問われます)
・勝手にものを触ったりせずに必ず声をかけること
・訪問時にご家族と話してばかりになってしまうので、しっかりとご本人のお話を伺うこと
・必ずお体に触れて診察すること、もしくは握手をして帰ること
・医療や体の事ばかりではなく、銀座のホステスばりに多彩な会話にできるように、常にアンテナを高くしておくこと
・帰る際に必ず「何か(心配事が)あったらいつでも連絡してください」と声をかけて、扉は静かに閉めること
・便利屋のような立ち位置ではあるものの、専門的な見解が必要な場合は、外部への協力要請を惜しまない事
などなど
当院では施設の訪問数が多くないですが、基本的には施設でも礼節を欠くようなことはしないように心がけています。
また、目標とまではいきませんが、訪問時に「久しぶりね~」と笑顔で迎えていただけるような関係性を結べるように心がけています。
体調不良時はもとより、情報共有で気になる点があった場合に、早急に電話連絡を入れて対応すること、ご依頼いただいたものは速やかに対応することなど、他から見たらごくごく当たり前のことをしっかり行っていくようにしています。
築いた関係性が崩れるのは一瞬ですが、踏み固めた地盤は揺るがないと信じています。
また患者様も安定した安心を望まれていると考えています。
同行看護主任 湊
むぎ (木曜日, 23 6月 2022 14:19)
訪問診療において、看護師が居宅や施設に出向くとは思いますが、普段からどのようなことに気をつけたり目標を掲げていますか?
同行看護師主任 湊 (木曜日, 19 5月 2022 19:20)
訪問診療看護師様
ご質問ありがとうございます。
今度6/17に「千葉在宅を考える会」という連携会で、病院と在宅を結ぶ連携についてお話をさせていただく予定です。
もしよろしければ、Zoom でご参加しませんか?
詳しくはFacebookをご覧ください。
また、同行業務等ご質問があれば、当院HP「お問い合わせ」のアドレスよりメールを頂けますと、もっと詳細な内容をお伺いして、ご返答できるかと思います。
お待ちしております。
訪問診療看護師 (水曜日, 18 5月 2022 20:45)
訪問診療看護師
ケアマネに連携する内容がわかりません
どのような事を共有したらよいのでしょうか?
(医)まごころ 事務長 (日曜日, 31 10月 2021 22:22)
kyaoriiさん、コメントありがとうございます。
お返事が遅くなりまして申し訳ございません。
正直申し上げますと、残念ながら、この1冊があれば大丈夫!というような参考書は私どもとして推薦できるものはないと考えています。
ただ、部分的に説明をしている書籍や雑誌、FacebookやYouTubeというのはありますので、それぞれインターネットで検索していただきますといろいろと出てくるものと思います。
もし、ご不明なことや迷われることがありましたら、いつでも力になりますので、メール等でご質問いただけたらと思いますし、場合によってはご見学にお越しいただけましたら、直接お伝えできることもあるかと思います。
kyaorii (火曜日, 19 10月 2021 13:20)
いま、在宅診療に関わってる
看護師です。職場には、訪問専門にしてる看護師もいなければ、訪問診療の基盤とする必要書類などなど詳しい方もいません。
どういう参考書を読めばわかりますか?
かるび (火曜日, 21 7月 2020 08:19)
お忙しい中、早い返事ありがとうございます。
法令とまでは考えておりませんでしたが、祖母のところに来る訪問診療は、同行看護があるのとないのとでは、ずいぶんサービスに差がある(手際やその他の手配など)なと感じていました。
同行看護を求めたいと思っていましたが、法的に問題がないことがわかり、最低限何が目的で訪問診療があるのかを、いま一度確認し
お忙しい先生方を煩わせないように、今後もお願いしていこうと思いました。
大変わかりやすかったです。
ありがとうございました。
(医)まごころ 事務長 (月曜日, 20 7月 2020 20:03)
かるび様
ご質問ありがとうございます。
ご質問へのご回答ですが、
「訪問診療時、同行看護師は必ずしも必要ではないのでしょうか?」
の問いに関しましては、法令上のお話でしょうか?
法令上では、医師に必ず看護師が同行しなければならない、ということはありません。医師単独でも、医師+無資格者でも可能です。他院さんではそのようにされているところもあると聞いています。
当院では、平日については、医師+同行看護師で訪問しています。
ただし、夜間や土日などは医師のみが待機をしておりますので、その際の往診については、医師だけでの訪問とさせていただいております。
医療法人社団まごころ
事務長 大西 肇
かるび (月曜日, 20 7月 2020 18:58)
はじめまして、訪問看護師について質問があり、コメントいたしました。訪問診療時、同行看護師は必ずしも必要ではないのでしょうか?看護師同行している時としていない時があり、何か意味があるのかなと不思議に思いました。
(医)まごころ 事務長 (月曜日, 29 4月 2019 18:25)
加藤さま
コメントありがとうございます。
求職についての個別のご相談については、この場はすべて公開されてしまうためあまり適切ではないと思いますので、もしよろしければ、直接メール等でお問い合わせいただけますと幸いです。
一般論で申し上げますと、「方向音痴」という定義にもよると思いますが、道に慣れるための方法については工夫次第でいくらでもあるのかな、と思います。例えば、当方では訪問車にはカーナビが全車搭載されていますし、貸与スマホでもGoogleマップを活用していますので、こういった機器を使用し、苦手を克服するということもできるのではないでしょうか。
医療法人社団まごころ
事務長 大西 肇
加藤 (日曜日, 28 4月 2019 21:02)
訪問看護に興味があるのですが、かなりの方向音痴なのですがそれでも勤まりますか?
それがネックでなかなか踏み出せないのですが