自分のできることに最善を尽くす


2019年12月に中国武漢で発生した新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は1月に日本でも感染者を確認して以来、その数は2月29日時点で946名(クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス号」含む)となりました。

 

流行状況のフェーズに応じて、医療法人社団まごころはCOVID-19に対して以下のように対策してきました。

  • マスク着用での訪問
  • 訪問中の更に入念な手指消毒の徹底
  • 出勤時の全スタッフの検温および体調管理の徹底
  • 当法人の上記取り組みについて、利用者さま向け周知パンフレット作成および配布(画像参照)
  • オフィス内の2時間おきの換気
  • 咳等、上気道炎症状時には大事を取って積極的に休む
  • 来訪者の検温および体調確認

政府からの小中高の休校要請発表を受けて、翌日に緊急幹部ミーティングを実施しました。まごころでは子供をもつスタッフも多く、各部門スタッフの出勤可能かの確認と、法人理念でもあるワークライフバランスへの意識のもと、随時休暇取得を促すこととしました。

 

また在宅ワーク(リモートワーク)の必要時の導入に備えて、運用とセキュアな通信環境・テレビ会議の可能性についても検討しています。

 

通勤に関しては、もともと9割超は車通勤で夜間待機対象者は訪問車での通勤を許可(自宅近隣の駐車場の法人借り上げ含む)しており、今回電車通勤者への社用車での通勤対応を調整しています。

 

2月21日に開催予定でした、当法人ほか4医院で幹事を務める「第7回千葉在宅を考える会」は、直前まで最大限の感染予防策を講じての開催の可能性を探っていましたが、やむなく中止(延期)の判断をしました。どれだけ感染予防に努めても、不安な中で学ぶことの意義に疑問を感じたからです。しかし、同様のテーマ・登壇者で必ずや再び企画したいと思います。

 

有事・危機に直面し、さまざまな検討や判断・決断をすることで、その根拠は法人理念であり、原理・原則であると改めて感じました。

 

政府の見立てでは、これからの1週間でいかに感染の広がりを抑え込み、ピークを低くし、そして遅らすかが鍵となるとされています。そのためには特に手洗い・うがい・マスク着用など標準予防策の徹底が不可欠です。マスクや消毒用アルコールなど物資の不足の問題はありますし、政府の判断・要請には賛否あるかと思いますが、我々国民は自分ができることをしっかりと果たすことが問われていると思います。

 

未知のリスクへの脅威とも言うべき今回のCOVID-19という有事を前にして、この不安の渦巻く状況下、スタッフが一丸となって感染予防対策および通常業務にあたってくれていることを頼もしく感じています。

 

今回の一斉休校という異例の要請に対し、それぞれの学校や自治体の対応についての情報のシェア、受験生のお子さんをもつスタッフの心情、家族の介護休暇など・・・『お互いさま』と協力し合ってお互いに自分ごとのように、喜んだり悲しんだり、それをサポートする体制ができつつあります。

 

不安な心境で、非難的な発言や行動だけに終始することなく、前向きに有事対策と通常業務に集中することは大切だと思います。(決して無関心になるというわけでは無く、またこのネット・情報社会で無関心になれるわけもなく。)

 

3月下旬に控えている2020年度医療法人社団まごころの事業計画発表会への準備で、スタッフは個々の面談や部門毎の目標設定などの準備も着実に進めてくれています。COVID-19の情報収集と対策は継続しつつ、医療法人社団まごころの中・長期ビジョンを見据えての歩をしっかりと進めていきたいと強く感じています。

 

医療法人社団まごころ

四街道まごころクリニック

理事長/院長 梅野 福太郎


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