こんにちは!
2月に引き続き、事務長の大西がお送りします!!
さて、3月は年度末ですね。
学校をはじめ、世間の多くの法人・医療機関・事業所では、3月に年度が終わり、4月からは新しい年度がスタートすることと思います。
まごころでも来る4月からの新年度に備え、今年度の振り返りと新年度の計画・準備をしているところではありますが・・・、現在、まごころでは『開院以来初めて』の臨床研修医の受け入れを行なっています。
ちょうどこのブログの公開されているときには、2週間のうちの2週目を迎えているところです。
ご存じない方に少し説明をしますと、医師という資格は、医学部を卒業して医師国家試験に合格をすると取得することができますが、実は、そのままでは1人の医師として診療を行なうことができません。2年以上の臨床研修を受けて初めて医師としての第1歩を踏み出すことができるのです。
「インターン」という言葉を耳にしたことがあるかもしれませんが、古くは「インターン制度」と言われていたこの制度は、その後少しずつ変遷し、平成16年より現行の臨床研修制度となっています。
在学中に大学病院または厚労省指定の臨床研修病院を自身で選び、医師国家試験に合格した医師は、その病院に就職する形で2年間の研修を受けます。
基本はそれぞれの病院にあるさまざまな診療科をローテーションで回り、必要な知識や技能を学びますが、その病院に無い診療科については、協力施設に依頼し、依頼先にて研修を行います。
当院では、東邦大学医療センター佐倉病院より地域医療研修(在宅研修)の協力を依頼され、今回、2年次の研修医の先生をお迎えしました。
2年次の先生ということで、既にさまざまな診療科をローテートしてきて、いよいよ研修医としての最後の研修として当院にお越しいただくこととなりました。
画像:東邦大医療センター佐倉病院の臨床研修担当の先生からのご要望
なにぶん当院にとって第1号の研修医の先生ということもあり、まごころ一丸となって、まごころでの2週間の研修により「何か」を持ち帰っていただけるよう考えました。
まごころの特長は・・・「在宅医療専門」であること、そしてその「在宅医療」に対し、法人内の医師や看護師、PT/OT/ST、管理栄養士、事務という多職種すべてで取り組んでいることです。
そこで、院長の提案により、この2週間では、訪問診療への同行はもちろんのこと、訪問診療に同行している看護師、訪問看護師、訪問リハビリを提供する理学療法士と言語聴覚士、訪問栄養食事指導を提供する管理栄養士、運営を支える事務、それぞれが半日程度ずつ担当し、直接は医師の技能向上とは関係ないものの、在宅医療ならではの多職種協働について体感いただくこととしました。
画像:2週間の研修医スケジュール
今回いらっしゃった先生の将来の専攻は「外科」とお聞きしたため、臨床研修修了後はしばらく「外科医」として一からの研鑽が始まり、「在宅医療」の領域での経験がすぐに活きる場面は少ないかもしれません。
ですが将来、どこかで「在宅医療」の場面に出会ったときに、まごころでの2週間の研修を思い出し、医師として目の前の患者さまに向き合っていただけたら嬉しいなと思っています。
年度末にとても貴重なご縁をいただき、それぞれの職種が自身の仕事を振り返り、人に伝えるという大切な機会となったことに、東邦大学の関係者の皆さま、そして今回お越しいただいた先生に心より感謝申し上げます。
事務長 大西 肇