こんにちは、院長の梅野です。
さて、毎月開催していますまごころ在宅連携会ですが、5月16日(月)にオンライン開催した第57回まごころ在宅連携会では、「生老病死×仏教」と題して、本休寺住職の岩田 親靜 様にご講演賜りました。
仏教というと、"信仰している" という程の信者でなくとも、お葬式やお盆、お彼岸など日常生活に自然と根付いていることがわかります。
仏教はいかに苦しみと対峙するかを問うており、苦しみの原因は欲望だと考えるそうです。欲望を上手にコントロールすると、ありのままにものごとを見ること(正見)ができます。
では、欲望をうまくコントロールするためには?
- 戒(かい)→ 習慣
- 定(じょう)→ 瞑想、坐禅。自分の心を見つめる
- 慧(え)→ 智慧(ちえ)を得る
が必要とのことでした。
またあの世の有無について。
住職自身は経験したことがないので、あの世の有無は分からない、と。
ただ言えるのは、来世でまた大切な人と再会できる!と思えることにより、来世と言う概念を必要とする人が確実にいるのです、とおっしゃっていました。来世でまた大切な人と再会すると言う意味付けです。
さらに、「輪廻や天国、極楽浄土などの存在をさまざまな宗教者や経典が語っているのは、死への恐怖やたった一人で死にゆく寂しさを解消する方法論、方便なのだと思います。」とご紹介されていました。
そして、葬儀の意義についても。
葬儀を執り行い、故人を偲ぶ。いつかは自分も偲ばれるのだろうと思い耽ること。
最大の供養は、自分達一人一人が丁寧に生きるということでしょう、と説かれていました。
そのような自分の死生観を作り上げていくことをサポートするためにも、ご住職は子育てサークルやリトミック教室、子供会、ヨガ教室など多彩な地域活動をされているそうです。
会終了後のアフタートークでは、ある参加者からコメントをいただきました。
看護師として20年近く地域で活躍されているその方でも、やはり利用者さんの死と隣り合わせの現場では、自身を酷く消耗する、と。
そのため、自分の心身を安定させるために定期的に説法を聴きに行っていたそうで、本会に非常に感激されていたのは印象的でした。
私は、小澤 竹俊 先生の言葉を思い出しました。
「誰かの支えになろうとする人こそ、 一番支えを必要としています。」
最初にこの言葉に出会った時はあまりピンと来ませんでしたが、その言葉が持つ意味が理解できる瞬間を感じました。
皆さんも仏教から学んでみてはいかがでしょうか?
医療法人社団まごころ
四街道まごころクリニック
理事長/院長 梅野 福太郎
院長 梅野 福太郎 (水曜日, 08 6月 2022 22:38)
門井 孝子さま
コメントありがとうございます。
大切な方とのお別れは、いつかは訪れると考えた時にそれまでの過程をいかに過ごすか。
それをサポ―トするのは医療・介護職だけではないと考えます。
様々な支え役が傍に居ることは、本人・ご家族にとって大きな
心の支えになると思います。
宜しければ下記のアドレスにメール頂ければと思います。
ご連絡お待ちしております。
info@magokoro-zaitaku.com
四街道まごころクリニック
院長 梅野 福太郎
門井孝子 (火曜日, 07 6月 2022 16:18)
初めまして、数年前に地域医療他職種連携の学習会に参加を(zoom)させて頂きした。
また、
こちらの投稿を拝見させて頂きまして、心うたれ書かせて頂きます
自身も介護の世界に身を置き現役時代は、他職種連携が1番の良い介護看護の推進力と感じておりました。
現場を離れて介護者の育成に携わる日々ですが、現在 多死社会を目の前に、在宅看取りサポート
看取り士民間資格です。
活動をしています。
地域によりましては、医療介護保険以外の時間帯にご家族よりご依頼を頂きまして、サポートさせて頂いています。
経済産業省からも、ご指導を頂き活動を行なっておりますが、
千葉では、私の力不足にて知名度も低く、模索してしております。
この度
ご連絡をさせて頂きましたのは、
ご本人様のご希望に沿う最期の時をサポートさせて頂きたい。
私共を知って頂きたい。
そんな思いにかられまして、
大変に失礼かとは思いましたが、コメントを書かせて頂きました。
そして、梅野様と御面会をさせて頂くチャンスを頂けましたら幸いです。
不作法なお願い乱文にてお詫びいたします。
お時間を戴きまして
大変に有り難うございました
感謝 申し上げます。
看取りステーション成田
看取り士 門井孝子